「誘惑」(遊び等)に負けずに「目標」(勉強等)にとりくむための方法、その6は、「誘惑について考えない」です。この方法は、どのような目標であっても効果があります(※1)。
当たり前ですが、ゲームが好きなら、ゲームのことを考えると、ゲームがしたくなります。したくなったら、そこから引き返すことは難しく、実際にゲームをする確率が高くなります。引き返すことが難しい地点にいかないようにする、という作戦ですね。
私は主に在宅のデスクワークですが、将棋などのボードゲームが好きで、今はネットでもすぐにできるので、ついやってしまい、よく後悔しています。対策として、できるだけゲームのことを考えないようにしています。そうすると、ついやってしまうということが減るようです。
この方法と、すぐに仕事に取りかかるという「目標実行方略」(※2)を組み合わせると、仕事にスムーズに取りかかれる気がします。
重要な注意点は、強制するのでなく、やってみたらと提案して、様子を見てあげることです。強制すると、子ども自身の心を縛ることになりかねません。
また、考えないようにするというのは、やや高学年向きです。ゲームのことを考えずに勉強のことを考えるなどと、具体的に考えることまで提案してみることも考えられます。
※1 湯, 外山, 三和, 長峰, 海沼, 相川,2021
※2 2021-11-22のブログ「どうしてサボっちゃうの?その3」