しが国語教室

科学に裏打ちされた、国語の勉強法

ちょうどいいレベルの問題を!

あまりに難しい問題に当たるとやる気を失うことがあります。

 

塾に通っているのに国語ができないと言われるお子様の何割かは、塾の問題が難しすぎて苦手意識を持っています。受験するにしても、発達段階にふさわしい問題というものがあります。そのあたりの配慮も必要です。

 

逆に、自信を持たせる目的で、簡単すぎる問題を与えるのもよくありません。子供が「こんな問題もできないと思っているんだ」と感じて、信頼関係が壊れてしまうからです。

 

したがって、子供をよく知り、どのようなレベルの問題を与えるかについてを、最初に知っておく必要があるのです。

 

認知心理学の一つに、認知カウンセリングという、家庭教師のような手法がありますが、この手法では、最初に子どもと面接して子どもをよく知ることを重視しています(『認知・学習心理学ミネルヴァ書房)。

 

どこまでわかっているか。どんなモチベーションを持っているか、必要な知識が欠けていないか、考え方や覚え方にくせはあるか、どの程度の記憶力をもっているか、どの程度自分を理解しているか、どの程度周囲の協力があるのか、等々を知ってから、「教える」という作業にとりかかるのです。

 

いずれにせよ、子どもを知ったうえで、ちょうといいレベルの問題を与えることが、「やる気を出す」ことにつながります。

 

9歳~11歳の項目として書きましたが、12歳以上でも同じです。

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